日々の音色とことば

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思考

「呪いの時代」と「アニミズム2.0」

内田樹さんの『呪いの時代』を読んだ。呪いの時代(2011/11)内田 樹商品詳細を見る『新潮45』のエッセイやブログを中心にまとめられている書籍なので話題は多岐に渡る。2000年代後半に書かれた文章も多く含まれているので、秋葉原連続殺人事件など、今は少し…

アノニマスから「Google Army」へ

■ハッカー集団と麻薬密売組織の仁義なき最終戦争、その決着の意味するもの《匿名の人々が世界を動かす時代/ハッカー集団“アノニマス”の正体》http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20111114/1321267753 という記事を読んだ。“国際的ハッカー集団”アノニマス(Ano…

原発とメリーゴーラウンドとロイコトーム

僕はわりと本気で、言霊の存在を信じている。 それはオカルトでも何でもなくて、少なくとも人が願いの気持ちと共に発した言葉は、その人とその人の周囲に何らかのプラスの作用をもたらすと思っている。強い意志をこめて、かつその責任をきちんと引き受けるこ…

インタヴューをする時に僕が心がけていること

ある方からTwitterで突然ですが、柴さんは、インタビューをする際、表現者の方の、どんな思いを引き出そうと心がけていますか?例えば、ナタリーやパピルスでのインタビューの際を、教えていただけたら幸いです。最近、いいインタビューとは何なのか?を考え…

ロンドン暴動と『リトル・ピープルの時代』

ここ半月くらい、ことあるごとにロンドン暴動のことを考えていた。暴動そのものというより、それが象徴する「暴力」のあり方について考えていた。第一報を聞いてから、「とても対岸の火事とは思えない」と直感的に感じたことがその一つ目の理由。そして、こ…

黙り込むということについて。

久しぶりの更新。 マスメディアの凋落/内田樹の研究室 http://blog.tatsuru.com/2010/04/02_1243.phpずいぶん長いこと僕はブログを更新していなかったし、一時期はtwitterでつぶやくことからも離れていた。人に「なんで更新しないんですか」と言われると「…

サンシャイン牧場とドラクエと「繋がり消費」

mixiアプリの「サンシャイン牧場」の登録ユーザーが開始1ヶ月で150万人を突破したという。堂々たるミリオンヒットだ。無課金なので純然たるヒットと言えるのかどうかはわからないけれど、それにしてもこのアテンションの高さには驚く。実際、僕もハマってい…

「シモキタ」への思い、さまざま

茶沢通りから原付に乗って下北沢を抜けると、小田急の踏み切りの工事が大分進んでいることに気付かされる。ディスクユニオンからスズナリのちょっと先。地下化、複々線化がだいぶ進んでいるようだ。新駅舎のデザイン案も発表された。平成 28年度 (7年後…

三点リーダについて

文末に。。。を使う方へ質問 (発言小町)http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0419/235576.htm?o=0&p=0最近、文末に …… 、ではなくて 。。。 と表記している文章をよく見かけます。 なぜそのような表現を使うのでしょうか?何をねらってそう書いているので…

シド・ヴィシャスと、死ということについて

父の命日にて、墓参りに往く。あれから5年。時の過ぎるのは早いな、と思う。あのとき僕はまだロッキング・オンという会社にいて、ちょうどシド・ヴィシャスの単行本の校了作業の真っ最中だった。シド・ヴィシャスの全て VICIOUS―TOO FAST TO LIVE…(2004/03/1…

中川昭一という人とその周囲について

あっという間に辞任まで追い込まれてしまった中川昭一元財務省。この人が政治家としてどうだったかは詳しく踏み込んで判断する材料を僕は持っていないが、「まあ、辞任もしょうがないよなあ」という空気があっという間に造成されるだけの破壊力をあの会見の…

先の見えない時代で“熱狂”を頼りにすること

バラク・オバマの就任演説が行われ、正式にアメリカ大統領に就任が決まった。 彼の演説は、やはり熱狂の中、迎えられた。僕は数日前にこの熱狂を「羨ましい」と書いた。その感情は自然なものだと思うし、翻って日本の国会のクイズ・バラエティ番組みたいな茶…

バラク・オバマとwill.i.am

いよいよ、バラク・オバマ第44代アメリカ合衆国大統領の就任式が行われる。11月の勝利演説を訳したサイトを見つけ、改めて読み直す。訳自体はちょっとラノベ風なもってまわった描写なんだけれど、本当に、凄まじい熱狂だったんだろうなあと思う。オバマ勝利…

意味の欲望

久しぶりに新聞を読んで実感する。実家ではずっと「朝日」と「日経」の二紙を購読していたので「産経」の右よりなテイストは新鮮だったり、それがちょっと肌に合わなかったりということもあるんだけれど、それは瑣末なこととして置いておいて。実感するのは…

オバマ次期米大統領の勝利演説について

オバマ次期米大統領の勝利演説。「gooニュース」 http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081105-05.html 「404 Blog Not Found」 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51134807.htmlおそらく生で聴いたら鳥肌が立つような思いが…

ルールが変わったときに

金融危機について、考えていることを書きます。僕がバリで浮かれて過ごして、日本に帰ってきて高熱を出して、結婚式と披露宴という個人的な人生の区切り目をつけているうちに、世界は大変なことになっていた。リーマン・ブラザーズの破綻から、およそ1ヶ月…

怒りをコントロールするということ

(株)小学館を提訴。 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログ http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html反響など・・・ 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログ http://88552772.at.webry.info/200806/article_3.html更にいろいろな反響。 雷句…

悪意を管理する、ということ

最近気になっていることについて。女子高生自殺:ネットの「死ね」にショック、初欠席のすえ - 毎日jp(毎日新聞) http://mainichi.jp/seibu/photo/news/20080601sog00m040004000c.htmlネット規制よりもユーザーによる制裁を - 池田信夫 blog http://blog.g…

志のある仕事、ということ

昨日、夜道を帰りながらつらつら考えていたことを、反芻するように書き連ねてみる。ここ数年、同業の友人や知人と話していて「○○は先がない」というような話になることは多い。特にネットが当たり前のものとして普及して以降、様々な業界は大きな変革を迎え…

豊かさが、選択肢であるということ

興味深い記述を発見。ぺったんぺったん:失われてない十五年−まとめ http://blog.pettan.jp/archives/50491162.htmlここ15年ほど、マスコミの連中は日本の経済成長が止まっていると言い続けてきた。政府もそれを鵜呑みにしているし、一般的にもこの見解は通…

Declare Independence

ステージで「チベット独立」叫んだ歌手ビョーク、当局激怒で法的手段に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080310-00000002-rcdc-cn少し前のことだけれど、ビョークが上海で行ったライヴで「ディクレア・インディペンデンス」を歌ったのが、3月7日のこと…

繋ぎ止めるための言葉

いろいろなことがあって、僕は唐突に思い出す。もしくは、ずっと前から気付いていたのかもしれない。忘れたふりをしていただけなのかもしれない。ここを通り過ぎる多くの人たちにとっては、意味不明な文章かもしれない。けれど、僕は何より自分のために、そ…

著作権には相続税を導入すればいいのではないか(東浩紀)

先日書いた話で取り上げたニュース作り手を“やる気”にさせる著作権とは――島本和彦氏など語る (1/3) - ITmedia News に関して、批評家の東浩紀さんがコメントを書かれていた。東浩紀の渦状言論: 著作権とか白田さんとか http://www.hirokiazuma.com/archives/…

作り手を“やる気”にさせる著作権とは

作り手を“やる気”にさせる著作権とは――島本和彦氏など語る (1/3) - ITmedia News著作権については様々な立場からの様々な意見があり、僕自身は、まだ、どこに立って物を言うべきかは定まりきっていないのが現実だ。たとえばクリエイターとしての立場。たとえ…

再掲:イチローと証券会社のCMと戦争について

以前にやっていたブログから、自分の思考の記録として残しておきたい文章を、再構成してここにも掲載していこうと思う。以下は、2006年3月22日に書いた文章。あのときに書いた「同じ文化の違う世代の闘い」ということは、赤木智弘の書いた「希望は、戦争」と…

ぼくの基本的なスタンス

僕が文章を書くときの一つのスタンスとして、できるだけ「貶したくない」というものがある。そして、できるだけ悲観的にならないでおきたい。新聞を読んでも週刊誌を読んでもブログを読んでも、一つの基本になっているのは「批判」のトーンである。ワイドシ…