日々の音色とことば

usual tones and words

UNCHAINと鶴、それぞれのソウル・ミュージック

先週の3月19日に発売された、UNCHAINのファースト・アルバム『rapture』と鶴のメジャー・デビュー・シングル『恋のゴング』。

ともにブラック・ミュージックに強い影響を受けたバンドなのに、両者のバンド・イメージが全く違っていて、面白いなあと思う。

こうしてジャケットを並べてみただけで、一目瞭然。


rapturerapture
(2008/03/19)
UNCHAIN

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恋のゴング(DVD付き)恋のゴング(DVD付き)
(2008/03/19)


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UNCHAINの方は“ハイ・センス”、“洗練”、“クールネス”というイメージを打ち出しているのに対し、鶴は“ベタ”、“笑い”、“ダサ格好良さ”みたいな感じ。実際に音を聴いても、確かにアウトプットはかなり違うものになっている。確かに、歌声のあり方の違いもあるし、英語詞か日本語詞かというところも大きいだろう。ファッションやキャラの違いもあるだろう(特に鶴はアフロだし)。

それでも、モータウン・ソウルあたりのルーツは確実に同じなんだよなあ。ファン層もあんまり被ってないように思うけれど、先月UNCHAINに取材したときに鶴の話を振ってみたら、やっぱりメンバーは好きみたいだった。

この辺を考えていくと、きっと「ソウル・ミュージックを日本のロック・バンドが折衷する過程」に二通りの道筋があって、その最新型として登場したのが二つのバンドなんだろうな、と思う。いわば、ウルフルズが切り開いた道、スキャフル・キング/TGMX周辺が切り開いた道、というか。すごく大雑把な分析ではあるけれども。