日々の音色とことば

usual tones and words

iPhoneで新聞が無料で読める時代

すごい時代になったもんだ、と思う。

産経朝刊、まるごとiPhoneで 無料アプリ登場
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/12/news042.html
産経新聞(iPhone版)http://www.sankei.co.jp/iphone/

ネットでニュースが読める時代になって久しいけれど、僕は紙の新聞の優位性を「紙面」、つまり見出しとレイアウトの全体性で何が重要なニュースか(というよりもその新聞社がどんなニュースを重要だと考えているかという主張)を一目瞭然にできるところにあると思っていた。

しかし、購読を申し込まなくても、毎朝iPHONE/iPod Touchに新聞の紙面がそのまま配信されてくる。通勤の電車内とかでそれを読める。さっそく導入してみたが、文字も拡大できてすごく読みやすい。iPOD Touchだと、自宅の無線LAN環境で勝手にダウンロードしておいてくれるので、通信料もかからなくて利便性も高い。

l_yuo_sankei_02.jpg

もちろん「紙で読みたい」というニーズはまだあるだろうし、新聞紙のモノとしての優位性がこれでまったくなくなると思うかといえば、そうではない。けれど、少なくとも僕にとっては「新聞を購読する」ということのモチベーションがこれで一気に下がったのは事実。

少なくとも携帯のニュースサイトで「この先は有料です(月210円)」みたいなのは、まったくお金を払う意味合いを見つけられなくなるだろう。

コンテンツがどんどん無料になっていく時代については、一ライターとして思うことも多い。というか、それはこのブログを立ち上げてからずっと考え続けているテーマでもある。簡単に答えはでないけれど、それを巡る問題が、また新たなフェーズに入った実感は確かにある。