日々の音色とことば

usual tones and words

RADWIMPS『アルトコロニーの定理』

アルトコロニーの定理アルトコロニーの定理
(2009/03/11)
RADWIMPS

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このところ半月は、このアルバムにかかりっきりでした。いち早く音源が届いてから、何度聴きかえしただろう。“おしゃかしゃま”の超絶的なアンサンブルを最初に聴いたときの「なんだこれ!? ちょっととんでもないものが届いたな」という驚き。ゴスペルが自然体で溶け込んだ“七ノ歌”のスケールの巨大さ。それでいて、道を歩いてるときにも、いろんな曲のメロディがふいに口から出てくるほどの近さ。

これまでは歌詞の凄さで取り沙汰されることが多かった彼らだけれど、今作は個人的には「バンド・アルバム」だと思っている。もちろんハッとさせられる言葉の表現はとても多いけれど、それと同じくらい、ひょっとしたらそれ以上に、一つ一つのフレーズの絡み合いに「魔法」を感じる。“タユタ”の歌いはじめで野田洋次郎がすぅっと息を吸い込む音と、最小限まで研ぎ澄まされたサウンド。“One man live”のタッピングの美しさ。“おしゃかしゃま”の後半のカオス寸前でギリギリ踏みとどまるブレイク。凄いなあ、と思う。

1月29日に、およそ1日がかりで撮影と野田洋次郎を含むメンバー全員のインタヴュー。2月10日にマネージメント・レコード会社のスタッフとの食事会兼インタヴュー。

2年3ヶ月の間にバンドが潜り抜けてきたドラマに関して、様々な方面から話を訊いてきました。掲載は2月28日発売の『PAPYRUS』にて。