日々の音色とことば

usual tones and words

「YUMECO RECORDS」開設に寄せて

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祝OPEN。

友人の音楽ライター・上野三樹さん運営のウェブサイト「YUMECO RECORDS」が開設されました。

「YUMECO RECORDS」


おめでとう〜。ロゴもサイトデザインもなかなかいい感じじゃないですか。「YUMECO RECORDS」という名前を最初に聴いた時には「え? レーベルやるの?」って思ったけど、どうやらそうじゃないみたい。単なるブログというものともちょっと違うモノのよう。

私が持っている夢、誰かが追いかけている夢を、記録(レコード)していきたいという気持ちを込めて付けたものです。なので、色んな夢を持った人に登場してもらったり、交流してもらったり、作品を発表してもらったりもできるような場所にしていけたらいいなと思っております。要するに私以外の人が書いた文章や絵や音楽もゴチャッとおもちゃ箱みたいに入ってる。「YUMECO RECRDS」をそんな風にしていけたらいいなと考えているのです。
http://www.yumeco-records.com/archives/39

――とのこと。まだ始まったばかりで具体的にはよくわからないけれど、いろんな人がその場所で発信していける「パーソナル・プラットフォーム」のようなモノをイメージしているんだと思う。アリだと思う。5年前には予測すらしていなかった程のものすごいスピードで個がメディアになっている今、大事なのは「自分から動くこと」なんだよなあ、と感じさせられる。

エールとして送りたいのが、僕自身もすごく好きで影響されている下の動画。デレク・シヴァーズ(CD BABY創業者)のTEDでのスピーチ。有名な動画だから知ってる人も多いかも。











「社会運動の起こし方」とタイトルは固い内容に捉えがちだけれど、デレク・シヴァーズが語っているのは、要はどんなタイプのムーヴメントでも、それを起こすには、最初に運動を始めるリーダーだけでは、うまくいかないということ。「一人で踊る孤独なバカを“リーダー”に変えたのは、最初のフォロワーだった」ということ。(彼自身は明確には言っていないけれど、最初のフォロワーだけでなく“3人目”がすごく大事だということもわかる)。確か、もともとのネタ元は確かどこか海外のフェスでサンティゴールドの出演の時に客席の芝生で踊っていた男を映していた映像だ。


こないだ『音楽と人』の新年会の時に「こういうのやらなきゃって思うんですよ!」ってサイトのことを熱く語ってたのを聞いた時に、上の動画のことを思い出した。僕のイメージでは、“音楽ライター”としての仕事って、ミュージシャン(=一人で踊る孤独なバカ)に対して、いかに“3人目”として的確に「手招き」できるかだと思っている。もちろん批評家やジャーナリストとしての仕事、それを意識して書く文章は客観性が必要とされるので、すべてがそうあるべきと言うのももちろん違うわけだけど。でも、少なくとも「YUMECO RECORDS」が目指してるのは、上の動画みたいな現象が起こる場所なのかなって、勝手に思ってます。期待してます。

そうそう、おまけ。

上のTEDの動画を見ても「どうせ日本人は〜」と思ってしまう人は、それを踏まえて下の動画(2:00〜)を見てみてください。いやあ、サンフレッチェユース最高。いけるいける。僕は30半ばでもうおっさんだけど、こういうのを観ると、自分より下の世代、10代の人達を心底リスペクトせざるを得ない。