そういえば、ずいぶんと遠ざかっていたような気がする。
まだ、ブログなんて言葉がそれほど知られていなかった頃。
四苦八苦しながら英語版のmovable typeを導入して、僕はそれを書いていた。
その頃すでに僕は音楽雑誌の編集者だったわけで、つまりは文章で日銭を稼ぐ立場だった。そして、大概の編集者がそうであるのと同じに、かなり多忙だった。にも関わらずほぼ毎日、僕は自分自身のことを書き記し続けた。徹夜で家に帰れなかったときは、昼飯時に会社近くのネットカフェに行って、そこで飯を食いながら更新した。同僚や先輩には勿論その存在は秘密にしていた(結局バレていたことが後に明らかになったのだが)。
今振り返ると、なんであんなに熱量を持って更新し続けたのだろう?と思う。たいしたアクセスを集めたページではなかったし、今のようなアフィリエイトの仕組みも、勿論なかった。得になるようなことは、なかった。
一つだけ理由があるとするならば、
考えたことは、言葉にしなければ僕から逃げていってしまう。
ということになるのだろう。更新が滞り、ページが消滅し、mixiに引きこもり、そこでもあまり書かなくなって、ようやく気付いた。もしくは、最初から気付いていたのかもしれない。
だから、もう一度初めてみようと思う。はじめまして。よろしくお願いします。