日々の音色とことば

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$55でiTMSとamazonにCDを置く方法

終わりの始まりのあとに(1)

この記事で、「海外のサイトでバーコードを取得すれば委託でamazonに並べることもできるし、iTUNES MUSIC STOREにも置ける」と書いたことについて、詳細を捕捉しておきます。海外のサイトと書いたけれど、今ではちゃんと日本語版の案内ページもオープンしています(前は英語版しかなかったんだよなあ)。

使用するのは、「CD Baby」というサイト。

CD Baby
http://jp.cdbaby.net/

ここでミュージシャンがまずやらなくてはいけないのは、サイトのメンバー登録をすること。そして申し込み用紙に必要事項を記録して、販売用のCD5枚を送付する。ちなみに、実はプレスされたCDだけでなく、CD-Rを販売することも可能だったりする。そして$35を入金する。この時点で、iTMSやナップスターでのデジタル販売が可能になる。「CD Baby」自体でもデジタル・ダウンロードやオンラインのCD販売を手がけているので、海外向けの販路もこれでできるようになる。

amazon.co.jpにCDを置くためには、amazon e託販売サービスを用いる。

amazon e託販売サービス
http://advantage.amazon.co.jp/gp/vendor/public/join

ここに商品を登録すると、amazonに自分のCDを並べることができる。ただし、商品の登録にはJANコードと呼ばれるバーコードが必要で、これを日本で取得しようとするとかなりの金がかかってしまう。ただ、先ほど登録したCD Babyでアメリカで流通しているUPCバーコードを取得することができる。これにかかる費用は$20。先ほどの$35と合計して、流通にかかる初期費用はこの$55のみ。手元にCDがない段階でも、先にメンバー登録とCDに関する情報さえ送ってしまえばバーコードは取得できる。UPCバーコードはメールで画像データが送られてくるので、それを制作するCDのジャケットか帯に印刷すればOKというわけ。そして、商品が登録されると、e託だからといって区別されるようなことはなく、トップページからバンド名で検索すればちゃんと商品に辿り着けるようになる。

もちろん$55にプラスして郵送費はかかるけれど、それでもトータルコストとしては1万円以内で、既存のレコード店や流通に一切頼らないDIYの「自主レーベル」を立ち上げることができる。ライヴハウスで手売りでデモCD-Rを売っているようなレベルのミュージシャンでも、「amazonかiTUNESで検索してみて」と言うことができるようになるわけだ。

じゃあ、実際に使用してみたらどうなるの?という話はまた後日。