9mm Parabellum Bulletのライヴに行ってきました。
ここ半年で3回ほど彼らのライヴに足を運んでいるんだけれど、観るたびに新しい発見のあるバンドである。ファースト・アルバム『Termination』をリリースして以降も、バンドはどんどん進歩している。
それだけでなく、今回とても印象的だったのは、いつのまにかフロアの雰囲気が色濃く変わっていたこと。前はもっと殺伐としていたというか、荒々しいムードが感じられたんだけれど、ずいぶんと連帯感に満ちたものになっていた。ステージとのフレンドリーなコミュニケーションも前より随分多くなってた感じ。
そういえば、新曲も2曲やってた。タイトルはまだ言ってなかったけれど、後にやってた曲は、まるでアイアン・メイデンみたいなツイン・リードのギターがやたら格好いい。相変わらずメタルだなあ、と思う。フロント3人のヘッドバンギングもあったし。
ただ、メタルだのパンクだのという言葉で9mmの音楽を語れないなあ、という気もする。彼らのライヴを観ると「激しい」という言葉の意味が更新されていくような感じがするのだ。単にデカい音を出せばいいわけじゃなく、単に速い曲をやればいいわけじゃなく、同じ時間軸に込める「情報量の密度」の次元が違う感じ。ステージの上で菅原が朗々とメロディを歌い、滝が暴れまわり、中村が叫ぶ。一瞬たりとも目が離せない。特に本編ラストの“Punishment”は極限状態のパフォーマンス。あれだけ破裂しそうなテンションで、よくあんなにも難しいフレーズを弾きこなすなあ、と思う。
総じて、エネルギーを丸ごと身体に浴びせかけられるような体験をさせてくれるライヴだった。本当に、いいバンドだと思う。
Termination(期間限定盤) (2007/11/14) 9mm Parabellum Bullet 商品詳細を見る |