日々の音色とことば

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スオメンリンナ島へ

ヘルシンキの港からフェリーに乗って15分。スオメンリンナ島は18世紀に建てられた海上要塞で、スウェーデン領やロシア統治の時代も長かったフィンランドの歴史の面影を、今も色濃く残している。

一周2kmくらいの、小さな島。世界遺産に登録され、観光地化されているとはいっても、現在900名ほどの住民が暮らしているという。実際、城砦や大砲、潜水艦などに並んで、レストランやカフェだけでなく八百屋なんかもあったりする。

潜水艦は第二次世界大戦で使われたものだという。石造りの要塞があまりに古びているので中世をイメージしてしまったが、人々が血を流した瞬間は、まだほんの数十年前しか遡らない。