Saturdays=Youth (2008/04/15) M83 商品詳細を見る |
久しぶりに渋谷のタワーレコードに行って、CDを何枚か買ってくる。なかでもお目当ては、M83の新作『SATURDAYS=YOUTH』。これが期待を上回る、素晴らしいできばえだった。
フランス出身のアンソニー・ゴンサレスによるプロジェクト、M83。エレクトロ・シューゲイザーを代表するアーティストだ。個人的にも前作『BEFORE THE DAWN HEAL US』はかなり愛聴してきた一枚。カラフルなシンセ・レイヤーを積み重ねたそのサウンドは、聴くだけでファンタジックな気分になれる。
昨年には『Digital Shades vol.1』をリリースし、よりアンビエントな方面のサウンドを展開していたが、今作はM83キャリア史上もっともポップな一枚。全編キラッキラのメロディが飛び交う激甘のアルバム。リード・シングルの「Graveyard Girl」なんて、直球のバンド・サウンドでまるでRIDEみたいな青春っぽいシューゲイズ・ポップになっている。
まるでソフィア・コッポラの映画みたいなジャケット写真もいいね。今までのM83はイラストだったり夜の街の写真だったりの抽象的なアートワークが多かったけれど、この“光に包まれるような感覚”と”美しいノスタルジー”は、新作の世界によく合っていると思う。