日々の音色とことば

usual tones and words

ロッキング・オン・ジャパン 2009年1月号

ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2009年 01月号 [雑誌]ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2009年 01月号 [雑誌]
(2008/12/20)
不明

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ロッキング・オン・ジャパンの1月号に記事を書きました。
100s・くるりのニュー・シングル速報、mudy on the昨晩・fouteendaysのインタヴューなどを担当しています。

今月号で印象的だったのは、なんといっても表紙巻頭のミスター・チルドレンのインタヴュー。桜井和寿は

世界中が「どうすんの?」って迷ってる時に、20代そこそこの奴の迷いや不満を歌にしたのなんか、金出して聴きたくねえわ、って。僕は次のことをやりたいと思った

と語っていた。

ちょうど1ヶ月前に発売された同誌の12月号に、僕は「ミスター・チルドレンという処方箋 〜砕け散りゆく時代と、「もう一回」という魔法の言葉について〜」というタイトルでこういう原稿を書いている。

 12月10日に、ミスター・チルドレンは15枚目となるニュー・アルバム『SUPERMARKET FANTASY』をリリースする。一足先に聴かせてもらったが、ここ数作にはない開放感に満ちた、聴いているうちに身体に力が沸いてくるような一枚だ。素晴らしいアルバムだと思う。なかでも象徴的なのは、ツアータイトルにも引用された?終末のコンフィデンスソング?という一曲目のタイトル。
 「コンフィデンス」とは、「信頼」。一つの価値観が終わりを迎えつつある時代だからこそ、やってくる未来とそれを支える人々の営みに掛け値なしの信頼を抱く――そんな思いがそこには込められているのではないだろうか。「スーパーマーケット」という消費社会のシンボルと「ファンタジー」という言葉を繋げてアルバムのタイトルに掲げたことも興味深い。なんだか、不安にかられて萎縮する時代の?処方箋?として、ミスター・チルドレンの音楽が機能する予感さえする。

自分がアルバムから感じたことと、彼自身の発言がリンクしているようで、嬉しかった。