日々の音色とことば

usual tones and words

相対性理論がデイリーチャート4位を記録したことの恐怖

ハイファイ新書ハイファイ新書
(2009/01/07)
相対性理論

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1位:EXILE、2位:いきものがかり、3位:ミスチル、4位:相対性理論。

なんだろう、この並び(笑)。

去年に音源を初めて聴いてからずっとハマってたんだけれど、まさかここまでの躍進を果たすとは思っていなかった。たぶんこのチャート・アクションを機に、より多くの人が相対性理論の音に触れることになるだろう。で、きっと沢山の人がハマっていくだろう。

ただ……彼らが一切の露出もなしにここまでのセールスを成し遂げてしまったことには、メディアに関わる人間として、正直恐怖を感じずにはいられない。GReeeeNが「着うた」からの発火点であれだけのブレイクを果たしたのとは、明らかに種類の違うインパクト。耳の肥えたリスナーを軒並み虜にするポップスとしてのクオリティの高さを持つバンドが、ネット発の“ざわめき”だけでここまでの結果を残してしまった。マイスペとかYouTubeに比べてもさらに新しい、「ポスト・ニコニコ動画」時代の日本型スター・システムが生まれた――とでもいう感じ。

でも、だからこそ今、彼らへのインタヴューはとても渇望されていると思う。このままヴェールの影にいつづけるのか、それともクレヴァーなそのメカニズムを明かしてくれるのか。願わくば、後者であってほしいと願う。