日々の音色とことば

usual tones and words

衆議院選挙雑感

日曜日は雨の中投票を済ませてから、嵐の三浦海岸にBREMENを観にいってきました。
不思議な道中だった。家に着いたらもう夜遅く。

さて、総選挙。いろいろと思うところはあるけれど、まとまらないので箇条書きにて。

●民主党の大勝はある程度織り込み済みだったので、実のところそんなに驚きはない。興味があるのは、それを誰がどう解釈して、どういうストーリーが作られていくのか。選挙のアジェンダは「政権交代」だっただけれど、それは目的ではなくて手段だろう?というのが僕の選挙戦を通しての感想。神保哲生が書いていたように、政治のディスクロージャーとガバナンスが回復するというのなら、それは歓迎すべき方向性だと思う。

ダイヤモンド・オンライン:民主党政権が実現すると、何がどう変わるか? 神保哲生http://diamond.jp/series/admin_change/

●民主党よりも、むしろ自民党がどういう方向性を持った野党になるかのほうへの期待が高い。今までは個々の政策方針やビジョンはバラバラで、「政権党であること」のみがそれを繋ぎとめていた感じがあったから(むしろ今の民主党にそうなる危惧が)。細川政権のときの野党っぷりも結局政局志向でしかなかったけれど、民主党の大きな政府路線に対しての、小さな政府と市場社会を志向する軸は必要なんじゃないかと思う。ネガティヴキャンペーンに躍起だったネット右翼周辺とはもう手を切ったほうがいいんじゃないかな。

●みんなの党、意外に躍進。マニフェストの内容は比較的まともだと思ったので好感は高いのだが、いかんせんネーミング・センスが致命的。立候補者名と並べた表記で「みんなの○○」とか「○○(みんな)」とか見てるとどんどんゲシュタルト崩壊するのでやめてもらいたい。

●国民新党の綿貫民輔代表と亀井久興幹事長がひっそりと落選。これでも民主党と連立して郵政民営化の見直しするのかな。時計の針を巻き戻そうとしてももう無駄だろう。

●可能性としては今後いろんなことがあるだろう。おそらくは、変化の熱狂の反転としての失意が今後数年で醸成されていくことだろうとは思う。お祭り騒ぎ=カーニヴァルを求める空気の危険さには意識的でありたい。