日々の音色とことば

usual tones and words

9mm Parabellum Ballet@代々木公園

朝方にパラついていた小雨は止み、代々木公園へ。

9mm Parabellum Bullet、初のフリーライヴ。平日の昼間にもかかわらず、かなりの人が集まっていた。遠巻きに見てる人もいる。まだ肌寒いけれど、雰囲気はフェスっぽい。菅原はMCで「自分たちが主宰したフェスに自分たちしか出てないみたい」と言っていたけれど、まさにそんな感じ。

久しぶりに見た9mmのライヴは、場の空気が以前とほんの少し変わっていて、それがすごく印象的だった。「楽しもう」というムードが集まっている人から発散されている感じ。もちろんそういうムードは以前からもあった。けれど、もっと密室感というか、ギラギラした熱気というか、そういう“挑みあい”のような感覚があった。でも、今日感じたのは、もっとピースフルで開放的な感覚。音楽性は全然違うけど、スカパラのライヴを見たときにいつも受け取る感覚に近い。野外でフリーライヴだったのも影響しているのかな。

前に彼らを見たのはZEPP TOKYOで、その前は日比谷野音。どちらもDVD『act 1』に収録されている。その映像を見ると改めてステージ上でどんなにとんでもないことが行われてるかが、よくわかる。「ライヴがすごい」ということは、もう9mmに関してはさんざん言われてきた。でも、「すごい」って、演奏力とか音圧のダイナミズムとか疾走感とか、そういうものだけじゃないんだよな。

セットリストは12曲、アンコールなしの代表曲を詰め込んだようなステージ。途中で披露した新曲もよかった。タイトルは「BLACK MARKET BLUES」かな。なんというか、暴れ馬を乗りこなすロデオみたいなビート感を持った曲。ロマンティシズムとか激しさよりも、「楽しい」というところにスポットが当てられたような曲だった。

彼らはまた少しずつ変わり始めているような気がする。


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(2009/04/01)
9mm Parabellum Bullet

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