日々の音色とことば

usual tones and words

ベルゲンへ

ロンドンに戻り、友人宅で食事をいただいたり、くつろがせてもらったりした後に、ガトウィック空港へ。飛行機で約2時間で、ノルウェー第二の都市・ベルゲンに着く。

ベルゲンは数年前から行きたいと思っていた街だった。興味を持ったのは音楽シーンから。ROYKSOPP、KINGS OF CONVINIENCE、MAGNETなどなど、小さな街にもかかわらず、世界的に活躍するアーティストを多く輩出している。しかも、そのどれもが自分の琴線に触れる。幻想的で、少しロマンティックな音楽性を持ったミュージシャンたち。そういう美学を生み出す、いわば“秘境”のようなイメージを勝手に抱いていた。

空港からバスで30分ほど。街に着いたのは深夜12時をまわっていたが、まだほの明るい。まるで夕暮れ時のように、水平線の向こうに沈んだばかりの太陽の灯りが見える。季節は夏至の直前。この時期のベルゲンではほとんど一日中太陽が沈まないということは知っていたけれど、実際に体験すると、とても不思議な感触がする。