【斜視の手術をしました(1)の続きです】
手術当日は6時起床。9時30分には入院棟から手術棟に移動ということで、看護士さんに車椅子に乗せられる。ひょっとしたら人生初車椅子体験かもしれない。まだまだ五体健全なわけで「大袈裟な」と一瞬思う。
手術室に入ると、車椅子から降りて手術用の椅子に座る。床屋や美容室の椅子のように背もたれが自動で下りるタイプ。へえ、ベッドじゃないんだな。これまでドラマや映画などでしか手術のシーンを見たことがなかったので、周りの様子に興味津々。
顔を固定して、最初に麻酔薬の点眼。あまり痛くない。その次に消毒薬を眼の上に流される。これがかなりしみる。うなっていると執刀医の先生が「これが一番痛いんだよね、ちょっと我慢して」と言う。痛いと言おうとしても声が枯れていて上手く言葉にならない。「緊迫してます」とようやく言う。
続いて眼球に麻酔の注射。眼に針が刺さるわけで事前に話を訊くときはやたら怖かったけれど、実はその前の麻酔点眼と消毒薬のせいで視界がぼんやりしていて、針の先が見えるわけではない。麻酔が効き始めて痛くはないんだけれど、眼に針が刺さる感触はあり。おお、と思う。
続いて、黒目の周りにある結膜を切り、その下に隠れている筋肉を切る。このときには黒目に何か被されているので、視界はぼんやりとしている。けれど、自分の眼のあたりから筋肉を切る「チョキン」という音が聴こえるので、何が行われているのかは大体わかる。結構怖い。レーザーとかメスじゃなくて、ハサミのようなもので切るんだよね。途中で何度かクシャミをしそうになって、そのたびに中断してもらう。
最後に切った結膜を縫い合わせて、手術は約30分で終了。糸は自然にとれるらしく、抜糸はないそう。
涙を拭いたら血の色をしていてビビる。
2:03 PM Apr 27th Echofonから
午後くらいになってくるとだんだん麻酔が切れてきて、痛みとゴロゴロする感じが増してくる。涙がひっきりなしに出るなあと思って、ティッシュペーパーで拭くと血の色をしている。twitterでは「ビビる」と書いたけれど、ちょっとアガっている自分もいた。血の涙を流す体験はこの先そうそうないと思う。