日々の音色とことば

usual tones and words

MARQUEE vol.84

MARQUEE vol.84MARQUEE vol.84
(2011/04)
不明

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『MARQUEE vol.84』に原稿を書きました。

・黒猫チェルシー/宮田岳(b)、岡本啓佑(dr)のソロインタビュー
・女王蜂/「魔女ミサ」ライヴレポート
・ ミドリ/解散によせて
・ killing boy/インタビュー

などを担当しています。

中でも、killing boy、木下理樹くんとのインタヴューではお互いに有意義な対話をできたと思っています。少なくとも、音楽誌でここまでリアルにミュージシャンが契約と原盤権とアーティスト印税の話をした例は、僕は他に知らないです。

記事のリード文は以下に抜粋。

 初のアルバムを完成させたKilling Boyを率いる木下理樹へのインタビュー。しかし、木下理樹と日向秀和が再びタッグを組むまでのエピソードや、そのダンサブルでありながら冷たい戦慄を感じさせる音楽性についての情報は他のメディアをあたってほしい。取材のテーマは一つ。「これから先、ミュージシャンはどんなスタンスで活動していくべきか」。今作は自らが主宰するレーベルの「VeryApe Records」からリリースされている。そして木下理樹は、HPの日記や『ロッキング・オン・ジャパン』誌などのインタビューでも、自ら原盤権を持ち制作にあたったことをアナウンスしている。そのことが一体どんな意味を持つのか。そして彼がミュージシャンとしてどう「腹を括った」のか。他のメディアでは殆ど掘り下げられなかったその意識と、ミュージシャンの未来について、語り合った。

メジャーで活動しているミュージシャンのアーティスト印税が何%なのか。ミュージシャン自らが原盤権を持つことでそれが何%になるのか。逆にそうすることで、どんなリスクを抱え込むのか。そういう話が一つのテーマ。

そして、もう一つは、ソーシャル・ネットワーク・サービス以降の「ミュージシャンの戦い方」。情報が飽和しているような状態の中で音楽を伝えていくには、二通りのやり方がある、ということ。音楽は、“大通りで大きな声を出したほうが勝つ”競争じゃない、ということ。

そういう話をしています。