日々の音色とことば

usual tones and words

曽我部恵一BAND@渋谷AX

何度も観てきたソカバンのライヴだけれど、今夜の中盤以降はちょっとテンションが違っていた。上野智文のアンプが不調で、ノイズのトラブルにかなり手こずっていた。ヒヤヒヤする瞬間もあった。

でも、だからこそ、ソカバンのライブの熱さ、キラキラとした幸福感の理由みたいなものに触れられたような気もする。いつかインタヴューのときにも本人に言ったんだけれど、ステージ上に集まって円陣組んでから始めるとか、“テレフォンラブ”の小芝居みたいな前口上とか、最後はマイクなしで“mellow mind”とか、ソカバンのライブには毎回お馴染みのことが沢山ある。だから繰り返し観ていると、「お約束」のような印象もしてきてしまう。予定調和とか、様式美なんじゃないか、という気もしてくる。そういう風に言ったら、「そうじゃないんだよ」って曽我部さんは言ってた。なんでそうじゃないか、というのをそのときに語ってくれた記憶はあるけれど、その答えになるものをこの日の終盤、特に“永い夜”から“青春狂走曲”の流れで見せてくれた気がする。

RO69にレポ書きます。