日々の音色とことば

usual tones and words

菊地成孔取材

歌舞伎町にて、菊地成孔さんの取材。

特に新譜やライヴなどにフォーカスをあてず、音楽について、表現についてざっくりと話を訊くつもりで赴く。

今が「乱世」だという菊池さんの時代認識は鋭く、そこに向けて一体何ができるかという話は興味深かった。ジャズについて、スーツについて、「勝ち組」と「負け組」について、価格と価値について、フランス革命について。話はあちこちに飛びながら、一貫して筋が通っていた。

僕自身は世代も異なるしカルチャー的な背景も異なるので菊池さんの考えに100%共感できるかといえばそうではないが、時代認識と感覚については共通している気がする。

一言で、ざっくり言うならば、価値が混沌としてあらゆることが不透明で、先のことが見通せず、だからこそ「いい時代になった」というような感覚。

ちょっとまだ言語化できていないので、今年の残りは「いい時代になった」という感覚について、折を見て考えていこうと思う。