日々の音色とことば

usual tones and words

【The Interviewsより転載】音楽ライターを志したきっかけはなんですか?一つではないと思いますが…

「音楽ライターを志したきっかけはなんですか?一つではないと思いますが…」
http://theinterviews.jp/shiba710/2117333

きっかけというほどでもないけれど、思い出せるエピソードは二つあります。

一つ目は、確か12歳の時だったかなあ。小学校6年生の頃。
親にやらされたのか、自発的だったかはもう忘れてしまったけど、日記をつけてたんですよ。
無印良品で買ったA4の茶色いノート。
マメな性格ではなかったので、毎日書いていたわけでもなかったし、適当に書いてたんですけれど。

で、ある日、小学生の自分にとってショックなことがあって。
お気に入りの缶ジュースが、いつの間にか発売中止になってた。自販機から無くなってたんですよね。
それまで、なんだか好きで毎日のように買っては飲んでたんです。
メーカーも商品名も、もう忘れちゃったけど、確かヨーグルト系の炭酸飲料。「PURURU」とかいったかなあ。

で、悲しみと憤りのあまり、12歳の自分は、日記の見開きページにぎっしりと、「いかに自分にとってそのジュースが特別か」を書き連ねた。センチメンタルな思いたっぷりに。どう美味いか?とかじゃなくて、そのジュースが自分の日常とどんな風に結びついていたか。それが買えなくなったことで、何が失われたか。

思い出せる限りでは、あれが一番最初に「モノを書く」ということに自覚的になった瞬間だった気がします。

だから、「おやつナタリー」開始のニュースは、なんだか感慨深かったんですよね。あの時の12歳の自分に、20数年後の未来に「おやつ記者」という職種ができたことを、教えてあげたいって思った。サイト終了は残念だったなあ。

音楽とは全然関係のない話になっちゃいました。二つ目は中2の頃の話で、それはまた今度。