もう年の瀬。
紅白歌合戦を見ながら書いてます。
2015年もいろいろあった一年でした。「心のベストテン」でフジテレビの深夜枠に進出したり、ラジオに出させてもらったり、ありがたい縁が沢山ありました。
はてなにブログを移転して、いくつかバズった記事も書けたのは手応えあったな。
上のトップ200には、「「ラッスンゴレライ」はどこが面白かったのか」(75位)と「「フジロックの行方」と「すべてのジャンルはマニアが潰す」という話」(174位)が入っていました。
「妖怪・東京カレンダー」の記事もだいぶアクセス集めたなー。
■2015年に盛り上がった音楽
というわけで、まずは年間ベストですが、『ミュージック・マガジン』誌の特集では、洋楽・邦楽・オールジャンルで以下の10枚をセレクトしました。(順不同)
● 米津玄師/BREMEN
● ZEDD/True Colors
● The Weeknd/Beauty Behind the Madness
● 清竜人25/PROPOSE
● SEKAI NO OWARI/TREE
● 水曜日のカンパネラ/ジパング
● The Prodigy/The Day Is My Enemy
● でんぱ組.inc/WWDD
● BOOM BOOM SATELLITES/SHINE LIKE A BILLION SUNS
● Avicii/Stories
原稿〆切段階での12月上旬ではこういう気分だったんだけど、ここ1ヶ月でずいぶん自分の中でのモードは変わってしまったなあ。少なくともこの2枚は確実に入る。
●Kendrick Lamar/To Pimp A Butterfly
●ぼくのりりっくのぼうよみ/hollow world
ケンドリック・ラマーは「どうせいろんなメディアも年間ベストにあげるんだし、自分はいいかな」と思ってたんだけど、全然そんなことなかった。やっぱり時代を代表する一枚だった。ちゃんとリリックの和訳を読み返したら、いろんなことがわかった。やろうとしていること、背負おうとしているものの圧倒的な大きさに感じ入った。今のアメリカに彼がいることの意味は本当に大きいと思う。
ぼくのりりっくのぼうよみは、すでにいろんなところで反響を巻き起こしているけれど、たぶん次の数年間の音楽シーンの新しい流れの象徴になりそうな気がしています。インタビューもやりました。原稿にも書いたけれど、ほんとに巨大な才能だと思う。
このあたりも入ってくるべきだった。
●Aco/Valentine
●星野源/YELLOW DANCER
●cero/Obscure Ride
●Hudson Mohawke /Lantern
● Sufjan Stevens/Carrie & Lowell
● サザンオールスターズ/葡萄
それでも、やっぱり「今年の一枚」を選ぶなら、米津玄師『Bremen』だったな。一番よく聴いた気がする。こちらもインタビューしました。
■「流行歌」と「モンスターヘッド」
今年は「現代ビジネス」に総括記事を書かせてもらいました。
そちらの原稿にも書いたことだけど、特に日本においてはオリコンチャートをみてれば流行歌がわかるような時代ではなくなっているので、いろいろなチャートを横断的に分析する必要が出てきているんだと思います。
そして、上記の原稿にも書いたとおり「流行歌」のあり方はどんどん変わっているのではないかと思います。下記の鼎談でも語った通り(この写真をとった時は転んで目の周りを怪我してたのだった……)
誰もがあらゆるコンテンツに好きなだけアクセスできる便利な世の中がきた結果、特定の巨大な人気者だけが勝つ世界になっている。
シビアな現状分析として、このことは無視できないと思っています。「WOWOWぷらすと」でも語りました。ロングテールの時代というものの、実際のところは巨大なモンスターヘッドが全てを食い尽くすような世の中になっている。
http://blog2.wowow.co.jp/plast/20151218_20151217.html
だからこそ、二極分化する世の中の中で「ミドルボディ」をどれだけ豊かなものにしていくか。来年は、そういうことを、考えていきたいと思っています。
そして。そういう意味でも、今年もいろんな人の年間ベストを楽しみに読んでいました。以下にリンク並べておきます。
https://note.mu/tacker_domingo/n/n91f4a1e167d5
http://blog.szk.cc/2015/12/31/contents-on-2015/
[http://eyescream.jp/tyo/feature/best-disc-2015/:embed:cite]