日々の音色とことば

usual tones and words

「心のベストテン」で喋った、2020年が転機の年になるということについて

 

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■「土の時代」から「風の時代」へ

 

今日はちょっと突飛な話をしようと思う。

 

去年くらいから西洋占星術をかじっていたんだけど、いろんな人が、2020年は大きな転機の年になると言っていた。

 

木星と土星が重なる約20年に一度の「グレート・コンジャンクション」が起こる年で、さらにそれが起こる星座のエレメントが約200年ぶりに入れ替わる「グランド・ミューテーション」の起こる年なのだという。

 

詳しい話はそれ専門の人に任せるけど、ざっくり言うと、

 

1600年から1800年が「火の時代」
1800年から2000年が「土の時代」
2000年から2200年が「風の時代」

 

という位置づけで、2020年は、その移行期の20年が終わる年なのだという。つまり、これからは「土の時代」から「風の時代」になるのだ、と。

 

さらに2020年は冥王星と木星と土星が同じ星座に位置する何百年に一度の年であり、約248年が公転周期の冥王星は「破壊と再生」をつかさどる星なのだという。

 

そういう話を読んで、ほう、と思ったわけです。もちろん占いとか眉唾に思う人は多いと思う。でも、いろんな国の歴史を調べると、やっぱり200年〜250年で体制や王朝が変わっている傾向にあって。巨視的に見れば、ひとつのパラダイムがそれくらいの時間軸で移り変わっていくというのは、すごく納得がいく話でもある。

 

そこから、じゃあ200〜250年前に何があったのか、ということを振り返る。

 

1760年頃〜 イギリスでの産業革命
1776年 アメリカ独立宣言
1789年 フランス革命

 

というわけで、ざっくり言うと、その頃に始まった「資本主義」のパラダイムが終わっていくのが、今ということなのだと思う。

 

火(牡羊座、獅子座、射手座) : 生命力、情熱
土(牡牛座、乙女座、山羊座) : 物質的な豊かさ、安定
風(双子座、天秤座、水瓶座) : 思考、関係性、コミュニケーション、自由
水(蟹座、蠍座、魚座) : 感情、共感、共同体

 

というエレメントそれぞれの意味を踏まえても、ああなるほどな、と思うところはある。「資本主義の終焉」みたいな大仰なことは言うつもりはないけれど、「物質的な豊かさ」から「関係性の豊かさ」へと人々のフォーカスが変わっているような気もする。

 

■歴史のうねりがリアルタイムで起こっている

 

 

なんで、こういう話をしたかというと、「心のベストテン」のことなんですよ。

 

大谷ノブ彦さんとやってる対談連載。基本的には「ここ最近でぐっときた曲、おもしろい現象について打ち合わせなしのフリートークで喋ってく」というやり方で、cakesで始まってからもう5年以上続いてるのかな。

 

この仕事、わりと楽しいんですよ。というのは、やってるうちに、だんだん「楽しい誇大妄想」みたいな変な熱量が語りに宿っていくから。語りがドライブしていく。そのあたりは芸人である大谷ノブ彦さんを相手にやってるおかげなのかも。

 

それを最初に実感したのは公開イベントとして2018年に最初にやった「cakes×note fes」のイベントのときだったかな。実は担当編集の中島さんの退社と共にcakesでの連載が終わることが決まってたタイミングでもあった。

 

note.com


そのあとCINRA.NETに移籍して何回かやったのも、「ここ最近のぐっときた曲」の話がどんどん「カルチャーの歴史を作っていく」みたいな感じに飛翔していった実感があった。

 

www.cinra.net


で、いろいろあって、CINRA.NETでの連載も一旦終了ということになり、基本的にはこの座組は終了になるかなと思いつつ、中島さんの驚異的な粘り腰もありYouTubeで復活しました。かつ初回からリモート収録という“新しい様式”でのスタート。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

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まずやってみて面白かったのが、PCの別窓でストリーミングサービスを開いて音楽をかけて、それを耳元で聴きながらしゃべるというスタイル。著作権の関係上音楽をBGMに鳴らせないという制約からそうなったんですが、やってみたらとても楽しい。こういうリモート飲み会、音楽好き同士でやるの超楽しいと思います。

 

で、前半に書いた占星術の話は最後のほうにしてます。

 

これ、収録、5月21日だったんですよ。そのあとにジョージ・フロイドさんの事件が起こって、BLACK LIVES MATTERの大きなうねりが起こって、アメリカという国が持っている制度的な差別と暴力、それが積み重ねてられてきた歴史を、根本から見直そうという動きに結実している。

 

たとえば、ネットフリックスで配信されたドキュメンタリー映画『13th -憲法修正第13条-』はこのあたりの問題を産獄複合体の話ともからめて語り起こしている超重要作。僕も観ました。これ観たら、そして他にも沢山ある作品を観たら、レイシズム=人種主義がアメリカという国にどれだけ深く根付いているかが伝わってくる。

 

たぶん6月に収録していたら事態はより深刻だったからあんなテンションで喋り散らかしてないだろうけれど、それでも予感がちょっと確信に変わりつつある気はしてる。

 

COVID-19だけじゃない。歴史のうねりがリアルタイムで起こっている。

 

2020年は後から振り返って、世界史的にとても大きな変化の1年になる気がしてる。