例年通り、紅白歌合戦を観ながら書いています。
3年ぶりのNHKホールで有観客での紅白。華やかなステージセットにさまざまな歌手やグループがかわるがわる歌い踊り、沢山の人が行き交い、ひたすら賑やかなエンタメが繰り広げられる画面の様子からは、ちょっと不思議な感慨を感じてます。「そういや2010年代ってこんな感じだったなあ」とか、「そういや紅白歌合戦っていろんな賑やかしとか流行り物をごった煮にした茶番を楽しむものだったなあ」とか。
2022年は、どんな年だったのか。ヒットチャートの分析原稿は以下に書きました。
宇野維正さんとのトークイベントでも4時間強にわたって、今年のポップカルチャーがどんなものだったのか、社会と時代の動向をからめて語ってます。こちらは1月12日までアーカイブで配信されていますのでお時間ある方は是非見てみてください。
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— LOFTch / ロフトチャンネル (@LOFTch) 2022年12月29日
🎞️アーカイブ販売 🎞️
2023年1月12日(木) 23:59 迄
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宇野維正×柴那典
激動の「2022年ポップカルチャー」を振り返る
《出演》
宇野維正 @uno_kor
柴 那典 @shiba710
4時間強の濃密なトークライブ、是非お見逃しなく!
🔽詳細🔽https://t.co/Qkx2LFkCVB pic.twitter.com/9j4itF4bJO
2022年は、いろんな意味で反動の動きがあった1年だったように思います。コロナ禍で時計の針が一気に進んだように思えていたことが、少し戻ってきたような感じもします。新しい時代が始まって旧弊は一気に打破されたような気がしていたけれど、全然そんなことはなかったんだということを思い知らされるようなことがいくつかあった。
カルチャーやエンタテイメントの領域でも、ずーっと動いていたいろんなリバイバルの動きが、いよいよ大きな流れになってきているのを感じます。特に日本では社会の平均年齢が上がってきたこともあって、どんどん中高年世代がマジョリティになってきていのを感じる。おそらくそのこともあって、あとは若い世代でのTikTokでのバズが後押しして、80年代の歌謡曲やシティポップや、90年代のJ-POPや、いろんな時代のリバイバルが同時並行的に生まれている。
そんな中で、僕個人としては、今年春からスタートしたTBSラジオの『パンサー向井の#ふらっと』という朝の帯番組にレギュラーで出演するようになったのが大きな変化だった。「ウーファービーツ」というコーナーで、90年代のJ-POPを毎週選曲して紹介する。そこで選んで紹介した90年代の楽曲が世の中に広まっていく現象をたびたび目の当たりにしたりしました。
『平成のヒット曲』という本を昨年に出したということもあって、テレビへの出演や新聞社からの取材依頼も増えて、充実した仕事をできた感はあります。
来年はもっといろんなことを仕込んでいく一年にしたいと思っています。毎年書いてるような気もするけど、もっとブログに思いついたことを書いていきたいな。
最後に2022年の50枚を。
来年もよろしくお願いします。
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- joji『Smithereens』
- 宇多田ヒカル『BADモード』
- 藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』
- LOUS AND THE YAKUZA『IOTA』
- 春ねむり『春火燎原』
- ROTH BART BARON『HOWL』
- Drake『Honestly, Nevermind』
- RQNY『pain(ts)』
- 中村佳穂『NIA』
- 七尾旅人『Long Voyage』
- RINA SAWAYAMA『HOLD THE GIRL』
- 坂本慎太郎『物語のように』
- Harry Styles『Harry’s House』
- ELLEGARDEN『THE END OF YESTERDAY』
- SZA『SOS』
- Bad Bunny『Un Verano Sin Ti』
- The 1975『Being Funny In A Foreign Language』
- 4s4ki『Killer in Neverland』
- Hyd『CLEARANCE』
- 佐野元春&COYOTE BAND『今、何処』
- THE SPELLBOUND『THE SPELLBOUND』
- Arctic Monkeys『The Car』
- BEACH HOUSE『Once Twice Melody』
- Ckay『SAD ROMANCE』
- Beabadoobee『Beatopia』
- Rema『Rave & Roses』
- 羊文学『our hope』
- アツキタケトモ『outsider』
- Ryu Matsuyama『from here to there』
- The Weeknd『Dawn FM』
- BEYONCE『Renaissance』
- Black midi『hellfire』
- BE:FIRST『BE:1』
- Eve『廻人』
- 優河『言葉のない夜に』
- 結束バンド『結束バンド』
- ROSALÍA『MOTOMAMI』
- Bjork『Fossora』
- Conan Gray『SUPERACHE』
- Tomberlin『I Don’t Know Who Needs To Hear This...』
- Holly Humberstone 『Can You Afford To Lose Me?』
- 10-FEET『コリンズ』
- Black Country, New Road『Ants From Up There』
- ヒグチアイ『最悪最愛』
- AURORA『The Gods We Can Touch』
- Hudson Mohawke『Cry Sugar』
- くじら『生活を愛せるようになるまで』
- yama『Versus the night』
- Mori Calliope『Spinderella』
- Kendrick Lamar『 Morale & the Big Steppers』